政府は6月の28日の閣議で、D.ムンフエルデネ在フフホト領事を呼び戻す措置を閣議了解した。ムンフエルデネ領事は、2016年に中国・内モンゴル自治区を管轄する在フフホト領事に赴任した。

呼び戻す理由は、外交特権の濫用疑惑。同氏は、在任中に中国へ公務用と偽って高級車を数回も無関税輸入を行い、後に中国人へ転売した。中国当局は、同氏の不正行為は2016年から始まったとしている。

一方、D.ツォグトバータル外相は「もし、領事をそのままで呼び戻すと、高級車不正転売を巡り、政府も絡んでいるかのように、中国当局に誤解される可能性がある。同国の捜査終了次第、外務省も対処を行う」と問題の対応方針について言及した。

なお、U.フレルスフ首相は、外相に対してモンゴル国の名誉を損ない、受入国の法規尊重を怠った外交官の処分を明確に提示することを求めた。