ハルトマー・バトトルガ大統領が6月26日、最高裁判事4人を含む裁判官17人の職権を一時停止とする大統領令を発動させたと、大統領府が同日、明らかにした。

大統領府からの声明では、「Ts.アマルサイハン最高裁判事、D.ツォルモン最高裁判事、G.ツァガーンツォージ最高裁判事、P.ゾルザヤ最高裁判事、地裁判事13人、計17人の判事についてその職権を一時停止させた。その法的根拠に判事の法的地位に関する法律17条1項8に定められた国家安全保障会議から提案及び助言があれば、但し職権を一時停止させねばならないとの規定が挙げられた。

一方、国民世論とマスメディアは、司法権に対して実力行使と見なされる大統領の決定に対して案外、冷静かつ慎重だ。

その中、情報サイト「アイコン」は27日、ゴンボジャブ・ザンダンシャタル国会議長の発言を引用して「前日に国家安全保障会議があった。職権一時停止された判事らは職権乱用及び収賄に絡んでおり、実際のやり取りを収めた物的証拠もある。サルヒト銀鉱山開発を巡る裁判における判事も含まれた。さらに「判事という特権で保護されているため、捜査開始に職権の一時停止という条件があった。司法は不介入性や自律性を特に失っている」と報じた。但し、その後、立法府はアイコンが報じた内容を「事実無根」と否定した。