ドルゴルスレン・ソミヤバザル鉱業・重工業相は、6月26日の記者会見「透明かつ責任のある鉱業」で、オユトルゴイ鉱山開発を巡る問題について「交渉は近いだろう」とリオ・ティント社との協議へ意欲を示した。

ソミヤバザル鉱業相は、タワントルゴイ炭鉱のIPOに関して「準備作業が順調に進んでいる。カザフスタンの場合は、ロンドン証券取引所への上場に約2年間半かかった」と述べた。続けて、オユトルゴイ鉱山開発問題に関して「よく考慮した上での判断が望ましい」と慎重さをアピール。さらに、オユトルゴイ社について「モンゴル経済と財政においてなくてはならない存在。同社も約100億米㌦を出資したことも事実だ」と前置きしながら、「国際金融機関の代表、カナダとオーストラリアの大使らと面談するなど、海外投資家らも懸念している」と海外からの声を代弁した。そして「よく協議した上で結論を出すべきである」と慎重な対応を改めて主張した。具体的に「ドバイ契約(オユトルゴイ追加融資に関するモンゴル政府とリオティント社が締結した)の改善に向けての改定案を提起する。リオティント社や内閣官房長官に対して同省の提案を伝達した。この問題でワーキンググループも発足した。また、就任後から本事業出資に係る利息、課税、エネルギー及びウムヌゴビ県再生に関連する諸問題に取り組んだつもりだ。利息の引き下げ、納税問題などの解消、電源確保、ウムヌゴビ県電力供給の実現などを実現させねばならない。交渉は近づいている」と交渉が行われることを示唆した。

一方、オユトルゴイ社理事会におけるモンゴル側の代表理事刷新について「既に提起した。閣僚一人の管轄事項ではない」と理事刷新の可能性をにじませた。