6月24日、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局の葛西健事務局長らとの会談で、ハルトマー・バトトルガ大統領による国民健康を巡り政府を批判する一幕があった。

バトトルガ大統領は、サランゲレル保健相も同席する中で、「WHOが、研究分析に基づく報告書などを通じて、モンゴルとの関係において主導権を握ってほしい」と行政に対する不満をにじませた。

また、大統領はこれから政府と調整に入る今後5年間のWHO協力基本方針に関して、感染症、性的感染症、歯周病など国民の多くが罹患している疾病や生活環境、大気汚染、食品安全などモンゴルの背景等に関する概要を説明し、取組強化を求めた。国民健康に関する政府対策を、対処できていないなどと批判する側面もあった。

葛西事務局長によるモンゴル訪問は初めてである。