ハルトマー・バトトルガ大統領と中国の習近平国家主席は4月25日、北京・人民大会堂で首脳会談を行った。今回の首脳会談では経済、貿易問題が焦点となった。

習近平国家主席は会談冒頭、「バトトルガ大統領と2度お会いした。両国関係にとって特別な意義があるこの年に再会したことは、2国間関係の発展に資するだろう」と述べた。両首脳共に、「バトトルガ大統領による就任後の初の中国訪問はモンゴル・中国外交関係樹立70周年及び友好協力条約締結25周年という節目の年に重なった」とこの訪問に言及した。

両首脳は両国の経済関係を発展させることの重要性を改めて確認し、具体的に中国の供与資金を非鉱業製造セクター、特に高付加価値付き商品製造の畜産物加工業へ充てていくこと、モンゴル産食肉の輸出規制緩和等の案件で一定の合意が得られた。また、北東アジア地域間電力系統連携に向けた地域機関創設に関する大統領のイニシアティブに対し、中国側も支持する立場を示した。また、中国向けロシア産天然ガス配給パイプラインのモンゴル経由設置、鉄道経由輸送に関する協定、一部国境検問所の営業時間の延期措置、3カ国協力枠組み等が議題として論議された。