本日(10日)開幕した「モンゴリア・マイニング2019」国際鉱業見本市・展示会の開会挨拶に立ったデレグ・ザグドジャブ鉱業・重工業副大臣は、モンゴルが資源国から工業立国を目指す、と発言した。

ザグダジャブ副大臣は「鉱業分野は、モンゴル経済の主力産業である。鉱業は、2018年度において輸出高の87%、国内総生産高の25%、海外投資の75%と匹敵した」とし、「国は長期かつ持続的な鉱業振興を通じて資源国家から工業国家への発展目標を目指している」と語った。

鉱業が直面する技術課題とそれの解決策となりうる先端技術の「出会いの場」を提供することを目的の「モンゴリア・マイニング」は、開催9年目となる。年々その知名度が上がっていることもあり、今年は、出展者が昨年の130社に比べて20社増の150社に増えた。今年はカナダ、チェコ、オーストラリア、アメリカ、フィンランド、ドイツ、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、中国など、世界20カ国の企業が参加した。

過去、主に金や石炭、銅など、資源開発に焦点を置くことが多かったが、今回は一色違う。今年は、国が掲げる「責任のある鉱業」政策と関連付けて「責任のある鉱業と持続的な開発」を主題。責任のある鉱業について、自然再生及び社会貢献、安全操業、地方再生、サプライチェーンなど、様々な観点からアプローチをかけていく狙いだ。