国家統計局からモンゴルの社会・経済に関する基本的な速報統計を発表しました。以下、その要約を記述します(増加率は前年同期比)。

<社会>

モンゴルの人口は1.9%増の320万人となった。

社会保険の収入は13.4%増の2兆4,000億MNT、支出は13.5%増の2兆1,000億MNT。

2018年において、子供95万人に2,090億MNTの子供手当てが付与された。

小学校から大学までの学校を通う学生数:2.8%増の100万人、中では大学生数:1.5%増の15万7,600人。

犯罪件数:12.3%増の3万6,200件。

入国外国人数:10.3%増の59万8,400人。日本人はその3.6%を占めた。

<貨幣・ローン・証券>

M2供給量は、22.8%増の19兆5,000MNT。前月比8,216億MNT増加したには、現金残高5,270億MNT、トゥグルック預金5,141億MNTの増加があった。

貸出し残高は、26.5%増の17兆2,000億MNT。中では、期限超過債権残高が3.1%増の8,488億MNT。

銀行分野において不良債権残高が54.8%増の1兆8,000億MNTとなった。

為替レート、1ドル8.4%ドル高の2,637.35MNT、1元3.8%元高の383.03MNT。日本円は、11.4%円高の23.98MNTだった。

<予算>

2017年には国家予算収支が1兆7,000億MNTの赤字だったものの、2018年の速報値では119億MNTの黒字を計上した。国家予算赤字の削減は、予算最終が26.9%増の2兆MNT増加したことによって実現できた。

税収が30%増の8兆2,000億MNTに達したが、その変化は次のように分割できる。

・付加価値税:35.7%増の5,779億MNT

・所得税:29.3%増の4,732億MNT

・社会保険料:22.7%増の2,995億MNT

・特別税:42.5%増の2,347億MNT

・関税:33.2%の1,701億MNT

・その他税収21.4%の1,256億MNTでそれぞれ増加した。

<貿易>

2018年においてモンゴルは、156カ国と総額129億ドルの貿易を行った中、輸出額70億ドル、輸入額が59億ドルを占めた。

貿易収支は、39%減の11億ドルの黒字を計上した。

輸出額が前年比8億1,120万ドル増加したには、鉱物資源の輸出が11億ドル、織物の輸出が7,430万ドルの増加があった。

<CPI>

消費者物価指数は、前年比8.1%上昇した。その内訳は、食糧品9.1%、酒・タバコ8%、交通9.7%、住宅・光熱費16.3%、医療11.4%の増加となった。

<ビジネス>

2018年末時点で17万2,000社が登録されている中、その50.4%に当たる8万5,700社が営業を継続している。営業している中、86.2%が従業員数9名まで、4.9%が49名まで、2.9%が50名以上の企業が占めている。

<産業>

産業生産残高は21%増の15兆7,000億MNT。これには、鉱山業19.6%の1兆8,000億MNTの成長が主な原動力となった。

産業売上高は20.7%増の18兆3,000億MNTとなった。その68.7%に当たる12兆6,000億MNTの売り上げは海外市場への輸出によるものだった。