こんにちは。もんにちは。

Monnichi.today総合情報サイトにおいてコラムを担当させて頂くことになったコラムニストの一人、ゾリゴと申します。

お初にお目にかかります。お目汚し役として、今後ともいろいろ書いて行きたいと思いますが、どうぞ、よろしくお願い致します。

実は、このサイトを立ち上げるに際して、サイト名を「もんじゃ焼き」としましょうと提案しましたが没とされてしまった一人でもあります。モンゴルと日本(Japan)のいろいろな情報をバーっと混ぜて、どれが豚肉やら、どれが野菜やらわからないくらいにぐちゃぐちゃにまぜ、美味しく皆様に頂いてもらいましょうという心意気から提案させて頂いたのですが、「それじゃあ、なんのポータルサイトかもわからなくなるし、第一、君はまじめにやる気あるのか!?」とサイト創案者の綺麗で、厳しい女社長に怒られてしまったのでございます。

それでも、「人は人、私は私。自分のスタイルでないと物事がかけないじゃないか!」と、こんなしょうもないスタイルで皆様に情報を提供をしていきたいと思っておりますので、皆様、どうかお手柔らかにお願いいたします。当該サイトの他のコラムニストは、モンゴルの政財界に精通した至ってまじめな方々なので、「ま、一人くらいこんなしょうもないやつもいるさ」とお目を瞑って頂けたらと甘えてばかりいるでございます。

さてさて、本題に入りましょう。

内陸の小さな島国モンゴル。北にはロシア北極海、南には大シナ海と、世界の海の中でも最大といわれる二つの海に挟まれ、面積150万平方キロメートルと日本の約4倍の国土と、308万人という茨城県、または大阪市と同等の人口を持つモンゴルですが、この国の市場は一体どのようになっているのでしょうか?どのような特徴を持ち、なにが美味しいのでしょうか?日本に持って来れるものは何でしょうか?逆に日本からなにを持って行けるのでしょうか?これらについて、コラムニストの独断偏見を交えながら書いて行きたいと思っております。

まずは、第一回ということで、読者諸兄・諸姉を飽きさせない程度に、あまり深入りしない程度にモンゴルの経済とはどんなものかを鳥瞰図的に紹介して行きたいと思います。

まずは、国内総生産。

2016年末時点で、122億ドル程度と、日本の約400分の1程度。小さいですね。
2011年に17.2%の成長率と世界一の経済成長率を遂げるも、多様化されていない経済構造、資源価格の下落、不適切な財政政策等をきっかけに、2015年、2016年に1-2%成長にまで下がり、ついに2017年にIMFのEFF(拡大信用供与措置)による支援を受けることになりました。

実質GDP推移

注:GDPは2011年の物価水準で計算した実質GDP(左軸)。
出所:World Bank

一人当たりGDPは、名目米ドルでは3895ドル(日本の約12分の1)。購買力評価(PPP)で換算すると1万2千ドル程度(日本の約3分の1)となっております。世界銀行の区分けで、一時期は高中所得国(Upper Middle Income Country)に昇進されるも、つかぬ間。2016年にまたもや低中所得国(Lower Middle Income Country)に転落してしまいました。

セグメント別GDP構成

注:2016年
出所:World Bank

モンゴルのGDPは鉱業資源及び農業・畜産資源に過度に頼った構成となっており、製造業のGDPに占める割合は僅か7.3%となっております。特に輸出項目において、これらの特徴は著しく現れております。

主要項目別

注:2017年6月に終わる直近12ヶ月
出所:国家統計局

主要国別輸出

出所:国家統計局

また、主要な輸出先としては、南の大シナ海が全体の輸出の9割を占めており、内陸の小さな島国モンゴルは、限られた商品及び限られた貿易相手という二重リスク要因が小さな経済に一番大きく影響与えております。このような構造的に偏った経済構造を有することから、資源価格、特に鉱業資源、中でも石炭や銅精鉱の価格の変動に大きく左右される経済基盤となっており、ここ近年では資源バブルの恐ろしさを思い知ったのがモンゴル経済の近状でございました。

今後の課題はまさしく、経済基盤の強化・多様化とされております。

経済基盤・貿易の多様化の一環として、2016年6月に内陸の小さな島国モンゴルと、大海原の大きな島国日本との間に経済連携協定(EPA)が結ばれました。

そんな中、当該サイトは微力ながらも両国の架け橋となれればと立ち上がったのでございます。ご後援よろしくお願いいたします。

では、第一回目として、モンゴルの経済構造を鳥瞰的にお分かり頂きたく執筆いたした次第でございます。

今後は、モンゴル人とはどんな人たちか、モンゴルに日本からどんなものが輸出されているのか、EPAの枠組みの中でどう言った商品は関税等がかからないのか、どのような面白い商品があるかも含めて、徐々に深堀していきたいと存じます。

今後ともよろしくお願いいたします。

もんじゃ、また次回まで!